今回は福島県の桧原湖へ行ってきました。

桧原湖
初夏を迎えた桧原湖ですが、凄いアングラーの数。
集まるアングラーたちの熱気はとにかく熱い!
事前予想ではアフタースポーニングでたくさん釣れる状況と考えていたのですが、いざフィールドに出てみると驚愕の光景が広がっていました。
なんと、シャローがスポーニングベッドだらけ。
直前の台風による異例の暖かさに誘われて、第2波、第3波の魚たちが一気にシャローへ差してきた状態でした。
夜間の気温や日中の穏やかさが大きく影響していると感じました。
今回はそんな変幻自在な桧原湖を、3日間の釣行で日ごとに追いかけてきました。

初日
初日は、ティムコのフィールドスタッフの方のボートに同船させていただきました。
この方、桧原湖でありながらクランクベイトなどのストロングな釣りが非常に得意な、ちょっと独特で熱いスタイルを持つ方です。
初日の狙いは、シャローに差しているであろう一発大物のラージマウスバス。
北の早稲沢エリアから、南の京ヶ森エリアまで、良さそうなシャローを見て回りました。
しかし、結果から言うと初日は不発で終わってしまいました……。
目視できたラージも合計で5匹程度、お目当ての50アップを見つけることすらできませんでした。
スタッフの方いわく「現在は水位が非常に高いので、ラージマウスが沖に出ておらず、シャローの草物質のさらに奥深くにガーンと入り込んでしまって見えないのではないか」とのこと。
厳しい洗礼を受けましたが、この「見えないだけで奥にいる」という仮説が、のちのヒントになります。
結果的に初日は1本?ネコリグで釣ったのみで終了・・・。

二日目
2日目は、また別の方のボートに乗せていただきました。
その方はなんと、昨年の桧原湖年間チャンピオン!
スコブル釣りが上手い方です。
ボートには最新のライブスコープなどのハイテク魚探が満載で、一見すると超現代的な「ライブサイト」の釣りを展開するのかと思いきや、実はそうではありませんでした。
魚探で魚の動きを追いかけつつも、実際に投入して釣っていくのはネコリグやキャロといった、いわばオールドスクールなライトリグ。
そこにアクセント的に最新のテクニックを織り込んでくる。
やはり強い人は、自分の芯となるスタイルを軸に正解を導き出していく!
試合で勝つためのプロセスは人それぞれ違っていて、私自身とても勉強になりました。
写真の椅子のスタイルもその中で編み出した方法論の一つ。
じっくりゆっくり誘うことが重要なスモールマウス戦において必要な構えのひとつという理論です。
この立場でルアー開発をしていると、人の釣りを見るのは本当に面白いと感じます。
結果、2日目はフリーリグ(ブルフラット3.8)を中心に5匹ほどキャッチ。
最大サイズは960gのスモールマウスバスでした。

スモールマウス
スモールとしてはまずまずのサイズですが、やはりアフタースポーニングということもあり、腹がぺったんこでウェイトが伸びないコンディションでした。
チャンプの話では、これから回復するにつれて「虫・エビ食い」と「沖のワカサギ食い」にシフトしていくとのこと。
特に沖のワカサギを食べている魚は、同じ長さでも重量が圧倒的にアップするため、トーナメントでは沖のディープを狙うことが多くなるそうです。
実際に生まれたてのワカサギが沖に出始めており、季節の進行を感じました。

レンタルボートにて
そして三日目は単独釣行
そして3日目は、私1人で湖へ出ました。
これまでの2日間を踏まえ、自分なりの仮説を検証する単独釣行です。
まず試したかったのが、いま桧原湖で大話題になっている、我がティムコの「野良ネズミ・エンペラー」。
なぜこれがそんなに釣れるのか、理由を解き明かすためにシャローへ投げ込んでいきました。
すると、出ました!
シャローで強烈なバイトを見せてくれたのは、46cm・1400gの極太ラージマウスバス!

野良ネズミエンペラーにて
正直、厳しい状況かと思いましたが、なんとかこの1本をキャッチできたのは本当に良かったと感じています。
桧原湖では近年、スクーパーフロッグマグナムのジグストやNZクローラーなど、「デカい魚を完全に狙うならデカいルアー」という明確な方程式が存在します。
小さいルアーを投げていても反応しないビッグフィッシュが、この手のルアーには明確に答えを返してくれる。
強烈なパワーを持ったルアーの威力を再確認しました。
一方で、数釣りの癒やしやスモールマウス狙いで圧倒的だったのが「虫パターン」。
ビットバグのノーシンカーと、スーパーマイクロチューブをローテーションしました。

スーパーマイクロチューブ
特にスーパーマイクロチューブは某エリートプロもここ桧原湖で使用していたという噂(動画でちらっと映っていた)のスーパールアー。
ちなみにもう一人アメリカに参戦している某プロも使用していた実績があるという、何かと定期的に話題が上がるルアーのひとつ。
ちなみに浮かせておきたい時は、スーパーマイクロチューブを「逆さ付け」にするのが私の秘密のテクニックです。
スーパーマイクロチューブは自重が1g未満と超軽量ですが、逆さ付けにすることで余計なパーツの空気抵抗を一切なくすことができます。
もじゃもじゃ系のビットバグの方が自重は重いのですが、空気抵抗が大きい。
実は、圧倒的にロングキャストできるのは空気抵抗のないスーパーマイクロチューブの方。
軽いものを遠投したい時は、自重よりも「空気抵抗のなさ」が重要になりますネ。
ロッドはリンクス 65SMLJをさらに改良したプロトモデルを使用。
ブランク全体の重さでしならせて初速を出すため、こうした超軽量ワームを遙か彼方まで運んでくれます。
今回の虫パターンでキーとなったのは、とにかく「小さいもの(羽虫サイズ)」を使うこと。
従来の虫系ルアーや野良ガエルだと、この時期のセレクティブな魚にはサイズが大きすぎて見切られてしまう傾向がありました。
淡々とシャローを流せば、500〜800gクラスのスモールがひたすらに釣れる手応えがありました。
三日目、釣果は15~20本?くらい釣った気がします。

フリーリグでも
3日間を通して感じたのは、今の桧原湖はとにかく「タイミング」がすべてを握っているということです。
光の差し方、風の吹き始め、虫が鳴き出す時間……。
そのわずかなタイミングで、魚の食いの立ち方が全く変わります。
そして、今回最大のキーワードを挙げるなら【ひなたがわの日陰】です。
この季節、バスは水温が上昇しやすいエリアを好むため、単なる日陰(シェード)ではなく、「日が当たって水温が上がりやすいエリア内にある、ちょっとした日陰」を丁寧にタイトに釣っていくのが、最もバイトを引き出す鍵だと考えています。
次回釣行はまた季節が進んだ頃になると思いますが、また違った桧原湖の顔を見せてくれることを楽しみにしています。
★使用タックル★
ロッド:フェンウィック プロト 66CMLP+J
リール:フエゴCT
ライン:PE3号(UVF フロッグデュラセンサー×8+Si2)
ルアー:野良ネズミエンペラー、スクーパーフロッグマグナム(ジグスト用)
★タックル2(ライトフィネス・虫パターン)★
ロッド:フェンウィック プロト 65SML J
リール:セルテート
ライン:PE0.3号(VARIVAS スーパートラウトエリア インフィニティPE X8)
ルアー:スーパーマイクロチューブ(逆さ付けノーシンカー)、ビットバグ
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