さて、今回はH-1グランプリ新利根川戦の振り返りです。
津久井湖の減水問題があり、この新利根川戦が初戦という形になりました。

新利根川
前日に雨が結構降った影響もあり、当日のフィールドはかなり流れを伴う試合になりました。
さらに今回は「セブン-イレブンから上流へはナガエツルノゲイトで侵入不可能」という実質エリア制限。
100人規模の参加者が狭いエリアにひしめき合う、超ハイプレッシャー下での戦いを強いられることになりました。
エリアの選別を一歩誤れば、入る場所すらない……今回はそんな過酷な展開となりました。
一昨日に入ったプラクティスの段階では、スノヤワラ方面で釣果は出ていました。
理由としては水質が非常に良く、四六時中エビがピンピンと跳ね、それをキャットフィッシュや雷魚、そしてバスが捕食しているという圧倒的な生命感に溢れていたからです。
100人もの猛者が集まる中、だらだらとエリアを流していく方法は得策ではないと判断。
しかも本当にピンポイントでいい場所でなければバイトが出ない状況だったため、妙義水道の先端にある、わずか30〜40mほどの右岸側のアシに狙いを完全に絞り、1日粘り倒す戦略を選択しました。
結果的に人が多すぎて、ここから移動できなかったというのもあるのですが・・・。
この先端エリアは、一度陣取ってしまえば後から他船が侵入しにくいという大きなアドバンテージもあります。

プラクティスでの表層放置フィッシュ
プラクティスだった2日前、夕方にバスが差してきて活性が跳ね上がり、バタバタと連発するタイミングがありました。
その時のヒットルアーは、ステルスペッパー70Fやフラットペッパー50Fのトゥイッチ&浮上。
表層放置系の釣りに高反応を示したものの、「バイトは無数にあるが、なかなかフッキングに至らない」という特有の気難しさを、私はこの時点で既に感じ取っていました。
結局この日は6バイトで3本、なかなかフッキングまで至らないこの時期特有の難しさを感じました。
そして本番当日。
狭いストレッチで1日耐え続ける中、分かったのは「妙技水道やスノヤワラは、バスはたくさんいるが、一瞬のタイミングだけ活性が上がりルアーを食べる」ということでした。

今回の偉い人たち
そのタイミングが訪れたのは、日が差してきた瞬間、そして9時半頃に風向きが変わり、シャローに風と波が当たりだした瞬間でした。
急に風が冷たくなったり、波の入り方が変わる急激な変化。
この瞬間に、周囲のナマズも含めて一気に活性が上がったのです。
しかし、プラから好調だったステルスペッパー70Fやフラットペッパーでは、魚は出るもののプレッシャーからか全く針に掛かりません!
そこで、若干ケツ下がりの浮き姿勢を持つプロトポッパー「コーリングペッパーベイビー」を投入。
シャローへベイトフィネスでアプローチし、ただ放置しておくという釣りを展開すると、これが正解でした。
バスがドバーン!と2回水面を割り、貴重な1本(510g)をキャッチすることに成功したのです。

プラの魚
その後も試行錯誤を続け、ジャッカルのピクピク65でもバイトを出したものの、やはりフッキングせず。
そのミスバイト直後、足を回遊し始めた700〜800gのグッドサイズを視認し、「この動きはスピナベサイト系の魚かも」と、思い付き、すかさずキュアポップスピン7g(スピナベサイト)を結びかえて投入!
狙い通りに口を使わせたものの、なんとこれも無念のフックオフ……。
もしここにトレーラーフックやトレブルフック仕様の対策を施していれば、確実に仕留められていたはず。
しかし、そこまでの行為をしていればバスを見失っていたかもしれません。
ただ、これが取れていれば一気に上位へジャンプアップできただけに、非常に悔やまれる魚となりました。
最終結果は8バイト、2フッキング、1キャッチ(510g)で18位というフィニッシュ。
2回かけて1本バラすなど 、チャンスを活かしきれず非常に惜しい、私としては耐えるトーナメントとなりましたが、振り返ってみればハイプレッシャーな狭いエリアでハードルアーのみで1匹を絞り出したこの戦略自体は、決して間違っていなかったと確信しています。
プラでは掛かったフラットペッパー60Fやステルスペッパー70Fに執着しすぎた点が良くなかったかもしれませんが、これも一瞬のタイミング次第で本気食いになった可能性もあります。
何とも言えませんね。
使用タックルは、プロトロッド(62CMLJ)にリールはSLX BFS、ラインは12lb。
ルアーはコーリングペッパーベイビーや、フラットペッパー60F等をローテーションしました。
詳しい内容は、別途音声メモで残したヒーローインタビューから音声文字起こしした、以下の内容もぜひご覧ください!※文字起こし内容に誤りがある可能性もあります。ご了承ください。
H-1GPX 新利根川戦 上位陣の戦略分析
第1位:シャローのウィンディサイド×強波動スピナーベイト戦略
【戦略のキモ】
プラなしのぶっつけ本番ながら、水門からの茶色い濁りと岸際の視覚的変化から「潮流のヨレ・反転流」が発生する一等地(水門〜鳥居間の左側ストレッチ)を朝イチに見抜いた点。さらにローライト(曇天)条件と、風が激しく打ちつける「ウィンディサイド」のシャローに着目。風でベイト(エビ・小魚)が岸へ追い込まれる状況を利用し、シャローの中にある「石が入った少し深いスポット(一段掘れたハニースポット)」へ的確にアプローチした。
【使用ルアー・アプローチ】
ノリーズ「シャローロール(スピナーベイト)」のナチュラル明滅系カラー。ロッドを立てて、強すぎず早すぎない絶妙なスピードで水面直下〜シャローを巻き倒す。朝9時前に1580gと1010gの圧倒的なビッグフィッシュ2本(計2590g)を揃えて勝負を決めた。
第2位:沖のブレイク×速テンポのバズベイト戦略
【戦略のキモ】
朝の強いカレントと濁り(モクモク状態)から、バンクベタ(岸際タイト)にいる魚はサイズが小さくやる気がないと早期に判断。強い流れが壁に当たって発生する「縦の反転流」と、それに伴う「ブレイク(かけ上がり)へのカレントの当たり方」に着目。ベイトフィッシュがカレントに巻かれて上がってくる、岸から約10m離れた沖のブレイク(水深2.5mライン)をフィーディングエリアと断定した。
【使用ルアー・アプローチ】
ゲイトウの流れで変化した正確なブレイク位置を把握するため、まずはクランクベイトをキャストして地形をサーチ。位置特定後、ボートを岸と平行にポジショニングし、エクスキャリバープロバズを沖でスピーディーに巻き倒して、やる気のある個体だけを効率よく拾っていった。
第3位:ゲイトウ周辺の縦反転流×ポッパー・スピナーベイト回遊待ち戦略
【戦略のキモ】
昨日の雨と風により、上流の藻やゴミの塊がドッキングして厚みを増し、上流への遡上が物理的に困難になったエリア状況を正確に把握。セブンイレブン前の橋の下にあるゲート周辺で、微増水によって水が溢れ、そこへ「縦の反転流」が発生しているスポットを特定。エリアを移動せず、反転流によって次から次へとフレッシュな個体が差してくる(供給される)一等地に狙いを定め、1日中そのエリアをローテーションした。
【使用ルアー・アプローチ】
カレントが強く当たるブッシュや木から少し離れたスポットへ、ポッパーを投入。2アクションさせてから3〜4秒の長めのポーズを入れる食わせの間で2本をキャッチ。その後、ゲート下を通る本流のカレントに載せる形で「クリスタルS 3/8oz(スピナーベイト)」を水面直下の見え隠れするレンジで引き、本日最大魚を含む計3本で唯一のリミットメイクを達成。
4位:中流のハードストラクチャー×タイト・レンジコントロール戦略
【戦略のキモ】
ぶっつけ本番の展開で、最初は上流へ流すも反応が得られず、9時半頃を境に下流へ下るタイトな展開。人が集中するプレッシャーの高いスポットをあえてスルーし、空いている「アシ際」や「橋の周辺の硬いボトム(ハードボトム)」といったピンスポットをラン&ガンで効率よく巡った。
【使用ルアー・アプローチ】
ノリーズ「ディープディレンジ 1/4oz(小型スピナーベイト)」を使用。ブレードが視認できるかできないかという、水面直下〜少し下の絶妙なレンジ(水晶→水深の誤記)をデッドスローにトレース。流れが効いている張り出しや、沖の大きな障害物にタイトについている個体を狙い撃ち、600gとキロアップの2本をキャッチ。
5位:増水シャローのバンク×フィネスチューン&ポーズ戦略
【戦略のキモ】
前日の減水傾向から一転、当日は「微増水」にシフトした状況をいち早く察知。魚のポジションが浅いファーストブレイクやバンク(岸際)に寄ったと判断し、砂原エリアの特定の片岸(バンク)をタイトかつ根気強く撃ち続ける戦略を選択した。
【使用ルアー・アプローチ】
チューニングしたオーバーリアルをキャスト。ルアーのパワー(アピール力)で魚を選ぶため、純正10番フックから8番へサイズアップしてフッキング率を高めたり、シリコンスカート等を装着、さらにパーツクリーナーとマッキーでエビカラー(エビフレーバー)にチューンするこだわり。アクションは「ちょんちょん」と10〜15cm刻みで動かし、動かす前に3〜4秒、動かした後のポーズも3秒ゆっくり取るという極めてスローなアプローチで400gクラスをキャッチ。
それではまた次回!
——————————–
※大津さんへのメッセージ、この連載のご感想を受け付けております。メールの件名を「大津さんへ」としたうえで 下記のアドレスまでドシドシお送りください!!
