経験は邪魔?

経験は邪魔?

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

10月も半ばを過ぎ、秋もすっかり深まってきましたね。

ついこの間まで暑い暑いと言っていたのに、気がつけば今年も残り2か月ちょっと。いやぁ、ホントにあっという間ですね(笑)。

さて、前回は流行の釣りや新しいテクニックとの付き合い方についてお話ししましたが、今回はその逆ともいえる、これまで積み重ねてきた経験についてのお話です。

てことで、さっそくいってみましょう!

【質問】
経験を積めば積むほど、逆に釣りの邪魔になることってありますか?

ハイハイ、なるほどなるほど。

基本的には経験ってプラスになるものだと思います。

ただ、経験を積めば積むほど邪魔になることがあるのかと言われれば、もちろんあります。

まず、経験というのは単純に年数だけの話じゃないんですよね。

長くやっているから経験豊富なのかといえば、必ずしもそうじゃない。

その事柄だったり、状況だったり、季節だったり、そういうものに対して、どれだけ深く経験を積んできたのか。

年数というよりも、その中身、熟成具合によって変わってくると思います。

そして、もうひとつ大きいのが、その人の性格です。

経験がプラスになる人と、逆に邪魔になる人。

ここは結構はっきり分かれると思います。

特に、決めつけの強い人は経験が邪魔になりやすい。

視野が狭い人、何かにすがりたい人、過去の経験を必要以上に信じてしまう人。

これって人間の根本的な部分でもあるから、結構多くの人がそうなっちゃうんじゃないかな。

僕自身も含めて、経験が邪魔になることって結構あると思うんですよ。

ただ、僕の場合は「いま経験が邪魔をして、こういう状態に陥っているな」ということも経験しているので(笑)。

こういうふうに考えちゃいけない、こういうものにすがっちゃいけない、というのは一応経験済みなんです。

でも、そこを振り返れなかったり、見て見ぬふりをしたり、自分の考えを否定できなかったりする人は、なかなか変われないと思います。

その一番わかりやすい例が、思い出巡りですよね。

たとえば、去年のこの時期、この場所で、この釣り方でめちゃくちゃいい釣りをしたとします。

シーズナルって考え方でいくと、これは絶対!みたいな考えになるのも理解できなくもないですが。

でも、それがイレギュラーな状況で生まれた釣果なのか、毎年通用するスタンダードなパターンなのか。

そこを判断できないまま、去年はこれで釣れたから、今年も絶対これで釣れる!となってしまう。

これ、誰にでもある、経験が邪魔をする瞬間だと思うんですよ。

そして、もうひとつ。

これは僕自身にも、しっぺ返しのように返ってくる話なんですけど、経験を積み重ねた先にあるものって、結局は自分のスタイルなんですよね。

経験を重ねて、成功した釣りが増えていく。

すると、その成功体験が自分の思考やスタイルになっていくわけです。

それ自体は悪いことじゃありません。

ただ、問題はそのスタイルを崩せなくなること。

自分の得意な釣り、自信のある釣りがあるからこそ、ほかの釣りに切り替えられない。

本当は違うことをやったほうがいいとわかっていても、ついつい慣れた釣りを続けてしまう。

そして、うまくいかなかったときに、それを失敗という経験として次につなげられる人と、つなげられない人がいる。

ここも大きな分かれ道だと思います。

信じることと疑うことは表裏一体ですよね。だからこそ難しいんです!

だから、経験というのは本当に使い方なんですよね。

「俺はこれだけ経験があるんだぞ! すごいだろ、えっへん!」

なんてことになったら、もう邪魔にしかならない(笑)。

いわゆる老害と一緒です。

個人的には、自分の中に老害を作るか、作らないかがすごく大事だと思っているんです。

一番最悪なのは、自分の経験や考えに凝り固まって、それ以外を全力で否定し始めること。

これ、マジでやばいですよ。

人としてどうこうというより、釣りという遊びそのものが下手になっちゃうんです。

まず、言い訳が多くなる。

「今日は雨が降ってないからな」

「今日は風が強すぎるからな」

「俺がこのタイミングでこのエリアに入って、この釣りをしてダメだったんだから、今日は釣れないよ」

みたいな。

いやいや、それはもう経験が邪魔をしている最大級の老害ですよ(笑)。

長く釣りをしていると、いろんな成功体験が積み重なっていくじゃないですか。

その経験が深く刻まれれば刻まれるほど、過去の理想的な状況を追い求めてしまう。

でも、そんな理想的な日が一年のうちに何日あるんですか?っていう話なんです。

過去の経験を基準にして、今日の状況を否定してしまう。

それでは、せっかく釣りに来ているのにもったいないですよね。

だからこそ、経験との付き合い方って難しいんです。

経験を積むこと自体は、もちろんいいこと。

でも、その経験を絶対的な正解にしてしまったら、そこから先に進めなくなる。

大切なのは、うまくいかなかったという経験も、次のプラスに変えられる柔軟性を持つことだと思います。

そして、何でも否定から入らないこと。

これがすごく大事。

否定から入る癖がついてしまうと、結局、自分の中の老害を育ててしまうんですよ。

逆に、今回の質問のように「経験が邪魔になることってあるのかな?」と考えられること自体、すごくいいことだと思います。

そこに疑問を持てるということは、自分の経験を客観的に見ようとしているわけですから。

本当に経験に凝り固まってしまった人は、そもそもそんな疑問すら持たなくなってしまう。

だから、経験は積めば積むほどいいというものでもないし、経験があるから偉いというものでもない。

その経験をどう使うのか。

過去の成功にすがるのか、それとも失敗も含めて次の釣りに生かしていくのか。

そこが一番大事なんじゃないでしょうか。

というわけで、keep it 現場!!

また来週!

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